会の活動

2007年11月13日 (火)

上小地域の産科医療体制について

市が主催した「上小地域の産科医療体制に関する勉強会」に参加してきました。
上田市の健康推進課長さんより、県のまとめた産科小児科対策検討会の提言書
http://www.pref.nagano.jp/eisei/imu/teigen/teigen.pdf に沿って、医師不足の状況や病院の集約化の方針について説明がありました。

検討会の提言書によると、分娩を扱う施設は県内53施設(2006.5.18時点)。
報告書が出された後も分娩取り扱い中止を発表する病院が相次ぎ、状況は当時より悪化しています。
そのうち、上小地域は4施設。
担当課長さんによると、上小の4施設での実績が約1800件であるのに対し、受け入れ可能件数は2000~2400件とのことでした。

しかし、上小地区の医師数は10名ですので、2000~2400が受け入れ可能だとすると、一人あたり200~240件のお産を抱えることになります。
医師一人が抱えるお産の件数は県内一位です。これは既に限界を越えている数値であり、上小地域の産科医療がパンク状態であることは提言書からも推測できることでした。

また、市側から「産院で産みたいというお母さんたちが集中しているため、他の民間施設にも目を向けて欲しい」という発言がありました。
民間の施設には多少の空きがあるようなので、産院での出産希望者を割り振って平均すればいいのではないか、ということです。

Benkyoukai2_3 これに対し参加者からは
「お産は満足したものでありたい。どこでも産めるか、というとそういう問題ではなくて、
ぜひお産の質についても考慮していただきたい。」
「市の産院では助産師さんに支えてもらい、とてもいいお産ができた。提言書内でも
助産師活用の提案がされているので、ぜひバースセンター構想についても検討して
いただきたい」

と意見が出されました。

市の見解としては、
「(バースセンター構想については)この勉強会の中では、はっきりと答えられない」
「県の衛生部長はバースセンターを作ったとしても、医師の数は変わらず必要であり、
現在の産科医不足の対策にはならない、と言っている」
とのことでした。

また、医師不足という問題を解決するため、国としては「医師を大きな病院に集約化
させる」という方針を打ち出しているのに対し、上小地域では「現段階では集約化の
方針はない」とのことでした。

勉強会に参加した母親たちからは、「正常な出産は病気ではない。ぜひ自然なお産が
できる環境を守ってほしい。」という切実な声が多く聞かれました。

産科医療問題については様々な意見がありますが、数や安全性の問題だけでなく、
お産の持つ本質的なところや、母親達の声にも耳を傾ける仕組みを作っていくことが
必要だと感じました。

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2007年11月 7日 (水)

ミニ出張講演会終了しました!

11月2日は「助産師と産む 自然なお産と地域で支える仕組み」と題し、助産師の猪俣さんを講師にお迎えし、上田市内の中村自治会館でミニ講演会を行いました。
地域の皆様に、人が本来持っている「生む力」の強さやすばらしさ、それを支える助産師の役割、海外での取り組みなどを知ってもらい、バースセンターの必要性について考えていただくことが目的です。

猪俣さんは、神奈川県で12年間病院助産師として勤務されましたが、医療介入の多い人間のお産に疑問を持たれ、フリースタイル出産や助産院でのお産にも関わる中、2004年から2年間渡英し、助産学修士号取得されました。帰国後、NPO お産サポートJAPAN に所属し活躍されています。産む人が中心となった出産ケアを展開するため、今年5月から上田市産院助産師として勤務されています。

猪俣さんは、

「サルのお産をビデオで観たことから、ヒトの本来持つ、産む力について考えるきっかけになった」

とおっしゃいました。また、畳の上で、自分の好きな格好でお産を迎えている笑顔のお母さんの写真を見せてくださいました。助産師活用の仕組みを国の政策としているイギリスの事例などもお話くださいました。

参加者からの「過疎地ではどうしているのですか?」という質問に対しては、

「イギリスでは過疎地のようなところでも助産師さんが身近にいる仕組みができていて、緊急の場合にはきちんと連携の病院があって、常に助産師さんと連絡が取れるようになっています。救急車やヘリコプターの搬送システムもきちんと整っているのです!」

とおっしゃり、写真も見せてくださいました。

上田でもこんな仕組みができたらいいね、と参加者のお母さんたちが帰り際に話していました。

小さなお子さま連れのお母さんたちが多く、なかなか集中してお話を聞くことができなかった方もみえたかも知れませんが、講演会が終わった後も、もう少しお話を聞きたい!という方もいらっしゃり、多くの方にご参加していただくことができて良かったです。

今後も、ご要望があれば出張講演会をしたいと思います。

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2007年9月17日 (月)

記者会見の様子

9月14日、上田と長野の二つの会場で記者会見に参加してきました。

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会見では、お産のもう一つの担い手である助産師さんが活躍できる仕組みを作っていくことが、いま一番「安心してお産できる環境」に繋がっていくのだということを、会の母親メンバーがそれぞれ体験談を交えて訴えました。

会としては、この仕組みを実現させるために、これから請願署名活動をスタートさせること、22日に講演会(「お産といのちを守る講演会」)を開催することについて、各メディアの方達にお伝えしました。

14日の会見の様子は、その日のお昼と夕方に長野放送のニュースで流していただきました。

また15日付けの各新聞(信濃毎日新聞、東信ジャーナル、信州民報・・)にも掲載していただきました。

連日報道される産科医不足や病院でのお産取り扱い廃止の問題を解決するために、お産に望む母親だけでなく、地域の皆さんが、あるいは社会全体がこの問題を自分のことと考えて、「自分たちで変えていく!」という意識を持っていただくことが必要だと考えています。

記者会見の場で、「安心してお産と子育てができる地域」をつくっていくために、私にできることをコツコツとやっていこう・・・と改めて思いました。

私達の活動にご賛同頂ける方は、ぜひ署名活動にご協力ください!

請願署名にご協力をお願いします

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